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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病って産後は治るの?

妊娠糖尿病は産後は治るか

妊娠糖尿病は出産したら治るの?

妊娠糖尿病と診断されて血糖コントロールに励んでいるお母さんたちがとても気になるのが「出産が終わったら本当に妊娠糖尿病は治るの?」ということではないでしょうか。

私の場合、2度妊娠糖尿病になりましたが2度とも出産後2週間近く経過した時点で経口ブドウ糖負荷試験を受けて正常値でした(2度目はギリギリでしたが?)。

妊娠中は血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを邪魔するホルモンが胎盤から分泌されます。出産が済むとそれがなくなるので妊娠前の状態に戻る方が多いです。

ただし出産後すぐに元の状態に戻る方ばかりではなく、少し時間がかかることもあるようです。そして残念ながら、そのまま元の状態に戻らずに耐糖能異常が継続してしまう方もいらっしゃいます。

 

 

妊娠糖尿病になった女性は産後3〜6ヶ月の検査で5.4%が糖尿病、全体で25%に何らかの耐糖能異常が見られると報告されているそうです。

「何らかの耐糖能異常」というのは、糖尿病と診断されるほどではないけど完全に正常な状態でもないということでしょうかね。

「いまは甘いものをガマンしているけど、出産が終わったら思いっきり食べるぞ!」と楽しみにしていらっしゃる方もきっと多いと思いますが?

   

妊娠糖尿病になるのは糖尿病になりやすい体質を持つ女性

妊娠中は胎盤からインスリンの働きを悪くするホルモンが出るため血糖値が下がりにくくなりますが、妊娠糖尿病と言われる状態になるのはもともと糖尿病になりやすい体質を持った女性たちです。

私も独身時代は糖尿病になることなくやってきましたが、妊娠するとその負荷に耐えきれなくなって妊娠糖尿病になってしまいました。妊娠中はお菓子も食べないしジュースも飲まなかったのに、です。

妊娠したせいで糖尿病になったというよりも、もともと糖尿病になりやすい体質を持っていたけど問題が表面化していなかったのを赤ちゃんが教えてくれた…と考えることもできますね。

産後はいったん血糖値が正常化したとしても、糖尿病になりやすい体質を持った女性はいずれ2型糖尿病になる確率は高いです。

妊娠糖尿病になった妊婦さんはそうでない妊婦さんに比べて、将来糖尿病になる確率は7.43倍であると報告されています?

 

 

出産後もやはり、ある程度気を付けていくべきでしょうね。たとえいったん血糖値が妊娠前の状態に戻ったとしても。

妊娠前は糖尿病ではなかったとしても、それはすい臓がかなり無理をして頑張ってくれていた結果かもしれません。つまり危ない綱渡りのような状態!

1度でも妊娠糖尿病になった方は「私は糖尿病になりやすい体質なのだ」と心得て産後も気を付けましょう。妊娠中にかなり太っていたり暴飲暴食をなさった方はそれをやめるだけでかなり良くなりますが、そうではない方は特に気を付けましょう。

食べ過ぎたわけでもないのに妊娠糖尿病になったということは、産後も普通に暮らしていてもいずれ糖尿病になる可能性は高いということですからね。

 

赤ちゃんの食事にも気を付けてあげましょう

糖尿病になりやすい体質は遺伝します。特に日本人の糖尿病のうち95%を占める「2型糖尿病」はかなり遺伝とかかわりが深いと言われています。

お父さんかお母さんがさほど不摂生もしていないのに糖尿病になったとしたら、何も考えなければお子さんも同じことになってしまう可能性は他のお子さんよりも高いのです?

現代ではまだ「糖尿病になりやすい遺伝子を正常な遺伝子に書き換えて修正する」なんていう技術は実用化されていませんので、体質に合った食事を実践するしかありません。食後に散歩するなど体を動かすことも効果的です。

私は子供のころ、母や祖母から「お菓子やジュースは体に良くない」と言われておやつはふかしイモや果物が多かったですけど、これらも糖尿病になりやすい人にとっては十分に血糖値を上げるのだと後で知りました…

 

 

妊娠糖尿病になってしまったことは不幸なことだと思われるかもしれませんが、これをきっかけにして母子で食事に気を付けていれば本格的な糖尿病にはならずに健康に過ごせるのです。

私は糖尿病の発見が遅れてしまったために、すでに糖尿病合併症で自律神経・目・腎臓がダメージを受けてしまっています。私の左目はモノが少し歪んで見えます…

子供たちには同じ目に遭ってほしくないので、食事は糖質を控えめにしておかずを多めにしています。長男は高校生になりますが、小学時代からこのような食事で身長182cmとまったく成長には支障がありません。

子供が喜ぶグミやラムネ、清涼飲料水などはほとんどが糖質です。このようなものを与えすぎないように、健康に良い食事を摂る習慣を身につけてあげましょう。

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