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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病ではツナ缶は食べても大丈夫?

妊娠糖尿病とツナ缶

妊婦さんは魚の食べ過ぎに要注意!?

魚は健康に良いと言われているので「肉よりも魚をよく食べています」という方もきっとたくさんいらっしゃるでしょうね。

しかし妊婦さんの場合はちょっと気を付けなければいけないことがあります。それは魚に含まれている「水銀」が胎盤を通してお腹の赤ちゃんに取り込まれ、それが赤ちゃんに悪影響を与えるからです。

水銀は自然界に存在するものですが、ある程度以上の量を摂取すると赤ちゃんへの影響が心配です。日本人の水銀の摂取量の80%は魚介類からだそうです。

過去に多くの被害者が出た「水俣病」もメチル水銀化合物(有機水銀)による公害病です…もっとも、これは当時工業廃水を無処理で水俣湾に排出していたためであって、水銀の量は現在の魚に含まれる量よりもずっと多かったでしょうけど。

 

いろいろなおさかな

 

厚生労働省によると「私たちが普段の食事でからだに取り込んでいる水銀の量は、健康に害を与えない水銀の最大量の59%です」とのことです。

つまり日本人の平均的な魚の摂取量の約1.7倍以上の魚を食べている人には何らかの水銀による健康への悪影響が起こる可能性がある…ということでしょうか。妊婦さんの場合はさらに気を付けなければいけないのですよね?

手軽に食べられる「ツナ缶」の中身はマグロやカツオですが、これは妊娠糖尿病で食事制限が必要な妊娠糖尿病の妊婦さんにも使いやすい食材です。果たして食べても大丈夫なのでしょうか?

   

ツナ缶に含まれる水銀の量はどのぐらい?

普通のツナ缶にはほとんど糖質は含まれていませんので、妊娠糖尿病だからといって特に健康な妊婦さんよりもツナ缶の摂取量を制限しなければいけないということはないと思います。

ただし魚の缶詰の中には、みそやしょうゆなどで味付けがされているものもあり、これらは結構糖質が多いものもありますので表示をよく見てお選びください。

北海道立消費生活センターの調査によれば、マグロを原料とした市販のツナ缶を調べたところ、1缶に含まれる水銀の量は平均で0.12ppmだそうです。

1μg/g=1ppmですから、80グラム入りのツナ缶を1缶食べると0.12×80=9.6μgの水銀を摂取することになります(使われている魚の量によっても多少数値は異なります)。

 

妊婦さんが気を付けるべき魚の種類

 

日本では水銀の摂取量を2.0μg/kg体重/週以下に制限するべきとされています。たとえば体重55㎏の妊婦さんであれば1週間あたり110μg、1日当たりに直すと15.7μgになりますね。

ツナ缶のほかにも魚は食べるでしょうし、1日あたりツナ缶2缶食べるとそれだけで妊婦さんの水銀の摂取制限量をオーバーしてしまうことになります?

上の表は愛知県衛生研究所様のサイトから引用させていただきました。食物連鎖の上位にいる魚、つまり体の大きい魚が中心ですけど、これらは食べ過ぎないように気を付けなくてはいけませんね。

ちなみに、日本人の平均値を調べると1日あたり8.42μgの水銀を摂取しており、そのうち6.72μgを魚介類から、残りの1.7μgをその他の食材から摂っているそうです。

 

魚を食べてはいけないわけではありません

水銀が赤ちゃんの神経発達に悪い影響を与える可能性があるとはいえ、魚には赤ちゃんの脳や体の発達に必要なタンパク質や必須脂肪酸などが豊富に含まれています。

「絶対に魚を食べてはいけない」なんていうことはありませんので、食べ過ぎない程度に気を付けながら魚を食べるといいですね。

「肉は体に悪そうだから…」と言って魚ばかり食べる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうすると妊婦さんの水銀摂取制限量を超えてしまうと思うのでほどほどに。

肉も魚も赤ちゃんのためには大切なタンパク源なので、ひとつの物に偏らないように卵や納豆なども含めていろいろ食べるようにしましょうね♪

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