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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病になって偏見の目で見られるのがつらいです…

妊娠糖尿病への偏見

チョコばかり食べる同僚は妊娠糖尿病にならないのに??

2型糖尿病もそうですが、世の中には「妊娠糖尿病」と聞くと「どうせ体に良くないものをたくさん飲み食いして運動もしないでゴロゴロしているからそうなったんだろう」などと偏見の目で見る人がいます。

医師ですら「妊娠糖尿病の妊婦はダラダラしてないで歩け!食いすぎるな!」みたいなことを書いていらっしゃったのを読んだことがあります。正直傷つきましたねぇ?

だって私はスポーツクラブで働いていて、長男の妊娠が分かったその日までずっとスタジオレッスンも普通にやっていたんです。通勤も自宅から駅が遠くて結構歩いてましたし、運動量が足りないわけがありませんでした。

妊娠が分かるとさすがにレッスンはやめましたが(その前に1度、稽留流産したこともあって…)仕事は妊娠7か月の末まで続けていました。

 

ひどい男性たち

 

食事にも気を付けていて、お菓子を食べたりジュースを飲んだりは全然しなかったです。もちろんファーストフードも…以前から玄米食をしていたのでそのまま続けました。

ああ、それなのに私は妊娠糖尿病になり、同時期に妊娠していた同僚は「食べ悪阻」とかでしょっちゅうチョコ菓子を食べていたのに妊娠糖尿病にはなりませんでした?

これで「妊娠糖尿病になる人は生活がだらしないせいだ」なんて言われたら、めちゃくちゃ腹が立つと思いませんか?無知って恐ろしいわ…

   

妊娠糖尿病には「体質」が大きくかかわっている

私と元同僚の例を見てもわかるように、妊娠糖尿病になった妊婦さんは必ずしもそうでない妊婦さんよりたくさん食べたり運動不足なわけではありません。

「どれだけ糖質を食べても大丈夫か」はかなり個人差があります。妊娠すると誰でもこの限界が下がるとはいえ、もともと余裕がある人は多少下がってもまだ大丈夫です。

ところが、もともとギリギリのラインでなんとかやってきた女性の場合、妊娠してこの限界が下がると耐えきれなくなってしまうんですよね…その人の限界を超えていれば、世間一般でいう普通の量の糖質摂取でも発症します。

下の図をご覧ください。赤色やオレンジ色の棒は、その人が食べる糖質の量だと思ってください。左の方は右の方よりも少ししか食べていないですが、妊娠すると限界を超えてしまって血糖値が上昇します?

 

妊娠糖尿病になる人とならない人

 

つまり「あの人は私よりもたくさん食べているから妊娠糖尿病になった、私は食べ過ぎていないから妊娠糖尿病にはならないんだ」ということではないんですよね。

産婦人科医の宋美玄先生はスリムなのに若いころから遺伝で軽い耐糖能異常があったそうですけど、妊娠糖尿病になると「食べ過ぎのせいでしょ」と言われて嫌な思いをなさったそうですよ。

悪気があるのかないのか無神経なことを言ってくる方もいますが、そんな意地悪を言われたら「あら、あなたはたまたま何を食べても大丈夫な人で良かったですね♪」ぐらい言いたい気持ちになることもありますよねぇ?

 

相手は知らないだけかもしれない

私が糖尿病と診断された後、町内の行事の際に流れでそのことを話す機会があり、近所のおじいさんから「奥さん、糖尿病だって?そんな体型には見えないけどね」と言われたことがありました。

おじいさんにはまったく悪気なんてなくて、ただ身近に居ないのでご存じないだけだったのでしょう。大食いの芸人さんみたいに不摂生しまくった末に発症…というタイプばかりじゃないんですよね、日本人は。

周囲を見ると、明らかに遺伝のある方は気を付けていても高い確率で発症してしまうような気がします。気を付けているつもりでも、実はその方法では不十分だったということなのでしょう。

 

経口ブドウ糖負荷試験

 

 

好き放題食べてゴロゴロしていても妊娠糖尿病にならない人はならないし、気を付けていても発症する方はたくさんいらっしゃいます。

「食べ過ぎたんだろう」と言われるとショックですが、そんな時こそ「食べ過ぎなくても妊娠糖尿病になる人もいるんですヨ」と分かってもらうチャンスかも!?

そして、若い時はセーフでも年齢を重ねるごとに糖尿病になる方は多いのですから、誰もが他人事だと思わないでほしいですよね。

無知ゆえにそんなことを言ってしまう人は多いですが、悔しいけど病気を正しく知ってもらうチャンスかも!

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