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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病だと出産は帝王切開になりますか?

妊娠糖尿病だと帝王切開になるかどうか

妊娠糖尿病だと帝王切開での出産になるの?

妊娠糖尿病だと出産は帝王切開になってしまうのではないか…と心配なさる方は多いと思いますが、妊娠糖尿病だからといって帝王切開になる確率がものすごく上がるわけではありません。

私は息子たちを帝王切開で出産しましたが、長男は「逆子のうえ、首にへその緒が2重に巻き付いていたから」帝王切開になり、次男は「長男の時帝王切開だったので安全のため」という理由でした。

もっとも次男は巨大児だったので、長男のことがなくても帝王切開になったことは間違いないと思いますが…とにかく「妊娠糖尿病だから必ず帝王切開になる」というわけではありません。

ただ…妊娠糖尿病だとそうでない妊婦さんよりも帝王切開になることが多いのは事実です。2017年のデータで日本の妊婦さん全体で帝王切開で出産した方は病院で25.8%、診療所で14.0%でした。

 

手術室で腕を組む医師

 

ベッド数20床以上だと「病院」で、19床以下またはベッドがない施設は「診療所」です。診療所では対応できそうにない、出産時にトラブルが起きそうな妊婦さんは病院で出産することが多いのでこの数字の差なのでしょうね。

そして妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠の妊婦さんは、そうでない妊婦さんよりも帝王切開になる確率が2~4倍高くなるのだそうです。

ただし帝王切開になる原因としては「巨大児」「お母さんの糖尿病合併症が重い場合」「出産時にトラブルが起きそうな場合」などが挙げられるため、妊娠糖尿病で血糖コントロールが良ければそれほど心配はいらないのではないでしょうか。

逆に妊娠糖尿病ではないのに出産が長引いた等の理由で帝王切開で出産した友人は何人もいます。「お腹を切るのか…」と思うと不安になるでしょうけど、赤ちゃんが無事に生まれてくるのがいちばん大事ですもんね。

帝王切開はどんな感じだった?

長男は予定帝王切開ということで入院の準備をしていましたが、入院予定日の数日前に深夜に破水してしまい、病院へ電話して入院することになりました。

たまたま主治医はその場にいましたが「ボクいったん帰って明日の朝また来るからね」ということで、大人用紙おむつ(破水対策)をはいて陣痛が進まないようにする点滴?をして朝まで待機することになりました。

麻酔は脊椎麻酔で、まず皮膚に痛み止めの注射をしてそこから背骨の骨と骨の隙間から麻酔薬を注入されました。痛みはなかったです。たぶん麻酔をした後?にいつの間にか導尿カテーテルも入れられてました。

 

 

よくドラマでは手術シーンで「メス!」なんて言ってますが、全身麻酔ではなく意識があったせいか、先生は「今日はいい天気だねぇ」なんて普通にしゃべりながらいつの間にか切ってましたw

不思議なもので「切られている感覚」は何となく分かるのに痛みはまったくありませんでした。時間は30分ぐらいでしょうか?

出産が済んでから、まず足の指の感覚が戻ってきてその後少しずつ足の先のほうから感覚が戻ってくる感じでした。しかし、麻酔が効いている間は下半身を動かすこともできず、非常にイヤな感覚でした。

 

帝王切開後の入院生活や傷跡はどうなるの?

短時間で終わるとはいえ帝王切開はお腹を切る手術なので、術後は傷も痛むし(私は痛み止めをもらうほどではありませんでした)お手洗いにも行けません。

次男は巨大児で生まれてNICUに入ってしまいましたが、手術の翌日の午後に看護師さんが「もし起きられたら車椅子で赤ちゃんを見に行きましょう」と言うので30分ぐらいかけてゆっくり少しずつ起きました。※状態により異なるので、医師や看護師の指示を守ってくださいね!

痛みは時間とともに薄れていきますが、しばらくの間は多少は痛いです。長男の時は産後4日目に看護師さんが「さぁ赤ちゃんのお世話をしましょうね」と言って長男を連れてきて母子同室になりましたが、おばあさんのように腰を曲げながらお世話をしたのを覚えています!

5日目に帝王切開の傷を留めていたホッチキスの芯のようなものを抜き、ようやくほっとしました。入院は12日間でした。

私は長男を産むときに卵巣嚢腫(中身はピノコではなく液体でした)の手術も同時に行ったので傷はタテでした。一般的にヨコよりもタテに切った方が傷跡は目立ちやすいと言われています。

退院して間もない頃は、ミミズを張り付けたように盛り上がった傷跡にがっかりしましたが、年月とともに平らに薄くなっていきました。次の出産でまた帝王切開するときは、前回の傷を切り取るので傷は1本のままです。

もともと子供は2人の予定だったのと糖尿病のこともあって3人目は考えませんでしたが、次男を産んだ後に医師から「子宮の状態がとてもきれいだったので3人目も帝王切開で産めますよ」と言われました。このあたりはよく医師と相談しましょうね。

 

帝王切開を悪く言う人のことは気にしないで!

令和の時代に信じられないと思われるでしょうけど、いまだに「帝王切開だと赤ちゃんに良くない」「帝王切開だと親子の愛情がきちんと育まれない」などと帝王切開を批判する人がいるそうです。

まず言いたいのですが、帝王切開は医学的にどうしても必要だと医師が判断したからこそ行われるものです。私の次男は、帝王切開しなければ命が助からなかったでしょう。

生まれた後の呼吸トラブルも、NICUのある総合病院での出産だったために素早く対応してもらうことができました。とても感謝しています。

「昔は良かった」などと言いますが、医学が未発達だった時代には出産時に赤ちゃんの命を犠牲にしてお母さんを助けなければいけない場合もあったんですよ。

赤ちゃんが無事に元気で生まれてくること以上に大切なことってあるんでしょうか。何も知らない他人の無責任な批判はどうか気になさらずに!

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