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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病で食事療法を頑張っていたら痩せてしまった…

妊娠糖尿病で痩せてしまった妊婦さん

真面目に食事療法をしたら体重が減った!?

妊娠糖尿病は、もともと痩せている方でも発症することがあります。たとえば産婦人科医の宋美玄先生はBMI19の痩せ型でいらっしゃいますが、学生時代から軽い耐糖能異常があり、妊娠糖尿病を経験されたそうです。

宋先生は糖尿病のご家族がいらっしゃるそうなので、遺伝的に糖尿病を発症しやすい体質なのでしょうね。痩せていらっしゃるのも、別に食事量が少なすぎるということではなく、インスリンを分泌する能力が低めなので太りにくいのかも。

血糖値を下げるホルモンの「インスリン」は別名「肥満ホルモン」とも呼ばれています。インスリンの作用によって、余った糖質は脂肪として蓄えられますからね。。

さて、もともと標準体型~痩せ気味だった女性が妊娠糖尿病になった場合、食事療法で血糖値は下がったけど体重が減ってしまって困ったなということもあるようです。

 

体重が減ってしまった妊婦さん

 

妊婦なのに体重が減ってしまう、さあ大変だ!!ということでご飯やパンなどの主食を増やしたくなってしまうかもしれませんが、そうなると今度は血糖値が上がってしまって困りますね💦

よく低血糖になる方は数時間おきに糖質を摂取しなければいけませんが、血糖値が正常~高めの方がわざわざ糖質摂取量を増やす必要はないですよね。赤ちゃんにはちゃんと必要な量のブドウ糖は行っているんですから。

では「肥満ではない妊娠糖尿病で食事療法をしていて体重が減ってしまった」場合はどうしたらいいのでしょうか?(※太めの妊婦さんの場合は大きな問題にはならないかも…ということで💦)

妊婦の体重が減少するような極端な食事制限は避けるべきである」なんて言われても、こっちだってちゃんと指導されたとおりに食べているんですけどー!!って場合もありますよね。

体重と血糖値はまた別の問題です…

痩せている女性も妊娠糖尿病になることからも明らかですが、体重の増減と血糖値は必ずしも関係があるわけではありません。同じ方であれば太りすぎると血糖値は上がりやすくなりますが、痩せているから上がらないわけじゃないです💦

妊婦なのに体重が減ってきてしまうと「大変!もっとごはんやパンを食べなきゃ」という気がしますが、体重が減るのは困るけれど糖質の多いものを増やして高血糖になるのではしょうがありませんよね。

生まれつきの病気や何らかの理由で「低血糖」になりやすい方は確かにいらっしゃいます。そのような方の中には、数時間おきに糖質をこまめに摂取しないと危険な方もいらっしゃいます。

 

でも、低血糖にならないのであれば無理に糖質を増やさなくてもいいのかもしれません。むしろ、血糖値が必要以上に上がりすぎる事で困っているのでは?

ママがやせ細ることは確かに良くないのですが、低血糖ではないのなら赤ちゃんにも必要な量のブドウ糖はちゃんと届いているじゃないですか。

でも、手っ取り早く太るためには糖質が簡単なのでどうしても「主食を増やそう」ということになるのは分かります。その前にまず、チェックしておきたいことがあるんですよ。

 

妊娠糖尿病でママの体重が減ってきたらどうする?

もともと痩せているママの体重が食事療法で減ってきた場合、主治医に相談するとおそらく「主食を増やしてインスリン注射の量を増やしましょう」と言われるでしょうね。

確かにもともと痩せているママがさらに痩せるのは健康上好ましいことではないんですけど、主食って多ければその分血糖値が上がるだけで、おなかの赤ちゃんには必要以上に与える必要はないんですよ💦

千葉の産婦人科医の宗田哲男先生は「赤ちゃんに必要なタンパク質や鉄分や良質の脂質をしっかり摂取することが大事」だとおっしゃっています。

赤ちゃんの脳や内臓など、体はどんなものから作られているかを考えれば分かります。ヒトには「必須アミノ酸」「必須脂肪酸」というものがあり、これらは体内では合成できないので食事から摂取しなければいけません。

 

 

これらがしっかり摂取できているかをまず確認してから、主治医に相談して主食を増やすことを考えればいいと思いますよ。もしかしたらうっかりお肉や油が不足していることもあるかもしれません。

人工のトランス脂肪酸を多く含む油脂類(マーガリン、ショートニング、ファーストフードのポテト、スナック菓子など)はなるべく避けたほうがいいでしょうね。

妊婦さんの水銀の摂取量の上限を超えない程度に青魚を食べるといいです。青魚に含まれるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は赤ちゃんの脳の発育に重要だからです。

妊娠中、お母さんの血中DHA濃度は次第に低下していきます。DHAが赤ちゃんの脳の成長のために使われるからです。

 

www.daiwa-pharm.com

 

DHAはヒトの体内ではごく少量しか作られないので、必要量の大部分は食事から摂取しなければいけないものなのです。

脳の50~60%は脂質から構成されていますが、このうち約3分の1はアラキドン酸やDHAのような「多価不飽和脂肪酸」です。アラキドン酸は肉に多く含まれています

人類のご先祖様は大昔はオランウータンやゴリラやチンパンジーなどと同じように植物性の食品を食べていましたが、ある時から肉食を始めたのがきっかけで脳が大きく発達したと考えられています。

肉や魚、卵などが十分に摂取できていない状態で主食を増やしても決して赤ちゃんのためにはならないと思うので、何か足りないのではないかと1度計算してみるといいかもしれません。どうせなら赤ちゃんのためになるものから優先的に食べたいですね。

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