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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病だと思ったら実は1型糖尿病ってことはありますか?

妊娠糖尿病の1型糖尿病

妊娠中に1型糖尿病を発症することがあるの?

妊娠糖尿病は妊娠中の一時的な耐糖能異常(血糖値を正常値に保てなくなる状態)ですが、いわゆる本当の糖尿病のうち日本では95%は2型糖尿病と言われています。

自己免疫(免疫反応が正しく働かず、自分の細胞を攻撃してしまう)がかかわることが多い1型糖尿病はもともと患者数が少ない糖尿病です。

ところが、妊娠中はそうでない時よりも1型糖尿病を発症する確率がやや高くなるそうなのです…めちゃくちゃ増えるわけではありませんが💦

妊娠中に多いのは妊娠後期に劇症1型糖尿病を発症するケースだそうですが、妊娠すると同時に急性発症1型糖尿病になることもあるそうです。

 

1型糖尿病の分類

 

上の表は糖尿病情報センター様のサイトから引用させていただきました。妊娠中に発症する1型糖尿病の大部分を占める劇症1型糖尿病の場合は糖尿病性ケトアシドーシスを起こしやすいです。

私はたぶん2型糖尿病ですが、5年ちょい前に糖尿病性ケトアシドーシスで16日間入院したことがあります…あれは本当に苦しいので、気づかないということはまずありません💦

急性発症1型糖尿病の場合は、劇症1型糖尿病ほど自覚症状が急激に表れるわけではありませんが風邪のような症状、のどの渇き、体重減少などが出てくるので気になる場合はすぐに医師に相談しましょう。妊娠中だからといって妊娠糖尿病だとは限らないんですね。  

 

1型糖尿病の妊婦さんの妊娠中の生活は?

妊娠中は、胎盤から血糖値を上昇させるホルモンが分泌されます。そのためインスリンが効きづらい状態となり、特に妊娠中期以降は必要なインスリン量が増加します。

妊娠末期には1型糖尿病の人で非妊娠時の1.5倍、2型糖尿病の人では2倍以上にインスリン必要量が増加すると言われています

妊娠する前から1型糖尿病だった方も妊娠をきっかけに1型糖尿病になった方も、普通の妊娠糖尿病よりも気を付けなければいけないことが多いので主治医とよく相談しましょう。

糖尿病合併妊娠の妊婦さんの場合、血糖コントロールがゆるゆるだと妊娠高血圧腎症・帝王切開・巨大児などのリスクが高くなり、逆に厳しくコントロールしようとしすぎると低血糖を起こしやすいそうです💦

 

1型糖尿病の方は食事以外の要因でも血糖値が乱高下しやすいのでそこが難しいんですけど、血糖値が乱れる原因はひとつでも減らしたほうがいいので食事のコントロールは重要だと思います。

1型糖尿病でもきちんと血糖コントロールをして元気な赤ちゃんを出産した女性はたくさんいらっしゃいます。不安なことも多いと思いますが、血糖値がなるべく乱高下しないようにしたいですね。

なお1型糖尿病になりやすい体質は遺伝子と関係があると言われていますが、2型糖尿病と比べると「親が糖尿病だから子供も発症する」確率は低いのであまり心配しすぎないようにしましょう。

 

1型糖尿病の妊婦さんと糖質制限

ここから先はまだ完全に解明されていない情報を含むのと、自己判断で実践すると危険なので「こういうこともあるのだな」ぐらいにお読みくださいね。

産婦人科医の宗田哲男医師が、1型糖尿病の患者さんが糖質制限をすると患者さんによってはインスリン分泌がほとんどなかったのにインスリン基礎分泌が復活したケースがあることを学会で報告されたそうです。

 

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↑このケースについて、カルピンチョこと吉田尚弘医師がブログで考察をなさっています。特定の遺伝子タイプをもった方が繰り返し食後高血糖のストレスにさらされ続けることで1型糖尿病を発症してしまう可能性があると考えておられます。

すべての方がそうだというわけではありませんが、一部の方は「糖質の食べ過ぎ」の繰り返しによって1型糖尿病を発症するのではないかという仮説です。

仮にそういう方であれば、糖質制限をしていればすい臓のベータ細胞が再びインスリンを分泌できるようになるということはあり得る話かなと思います。「完治」とは違いますが「改善」するということですよね。

1型糖尿病の方の糖質制限は理解ある医師のもとで行わないととても危険なので、産後に実践するとしても必ず医師に相談してから始めるようにしましょうね!

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