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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病の母から生まれた娘も将来妊娠糖尿病になりやすい?

母の妊娠糖尿病は娘に遺伝するかどうか

娘も妊娠糖尿病になるのではないかと心配…

妊娠糖尿病になったお母さんは「将来子供も同じ目に遭うんじゃないかしら」と心配に思われることがあるでしょう。特にお子さんが女の子だった場合「やっぱり妊娠糖尿病で辛い思いをするんじゃないかしら」と心配になるのも当然です。

お嬢さんたちが成人する頃には医学が発展して妊娠糖尿病もその他の糖尿病も何ら怖いものではなくなっていればいいんですけどね…その頃にはどこまでどうなっているか分かりませんよね。

ミトコンドリア糖尿病」という特殊な糖尿病があります。日本の糖尿病患者の約1%を占めるとされ、原因となる変異を持つミトコンドリアDNAは母親からのみ遺伝します。

 

 

しかしその他の糖尿病になりやすい体質は、母親からのみ遺伝するわけではありません。私や弟は父親から2型糖尿病になりやすい体質が遺伝したようですが、母親は血糖値は何ともありません。

2型糖尿病は遺伝的要因が大きいとされており、一卵性双生児が同時に発症する確率は80%程度であるのに対し、二卵性双生児では50%程度となっています

一卵性双生児は遺伝子が100%一致していますから、この80%という数字は「遺伝がかなり大きく関わっているけれど、遺伝だけですべてが決まるわけでもない」ということを表しているのではないでしょうか。

妊娠中の血糖コントロールも影響している?

赤ちゃんは、受精した瞬間にすべての運命が決まると思ってしまいがちです。しかしお母さんのお腹の中で糖を必要以上に与えられた胎児は、それを代謝するためにインスリンをたくさん分泌する体質になる傾向があります

すると生まれてからもその子はインスリン分泌が過剰という状態が続き、将来的に糖代謝異常を起こしやすくなる可能性があるんですって。

血糖コントロールが良くないお母さんから生まれた子供は、将来肥満にも糖尿病にもなりやすいということ。私は当時医師から適切な指導を受けられなかったとはいえ、息子たちに悪いことをしてしまいました…幸い2人も今のところ肥満ではありませんが、この先もずっと気を付けて行きます。

 

 

もしお母さんが肥満や暴飲暴食のせいで妊娠糖尿病になったのであればまだ良いかもしれません。お嬢さんはそれらに気を付ければ発症しないで済む可能性が高いからです。

しかし中には、別に大食いでもなく痩せ型なのに妊娠糖尿病を発症する女性もいらっしゃいます。産婦人科医の宋美玄先生もそのひとりです。

お母さんが人並みに食べてて妊娠糖尿病になったということは、何も意識しなければお嬢さんも将来、人並みにしか食べていないのに妊娠糖尿病になり、そしていずれ2型糖尿病になる可能性がかなり高いということです。

 

母子で食事に気を付けて行きましょう!

妊娠糖尿病になったお母さんが将来2型糖尿病になる確率は、そうでないお母さんの7倍です。もともと糖尿病になりやすい体質だからこそ妊娠糖尿病になったとも言えます。

お子さんが男の子でも女の子でもお母さんの糖尿病体質を受け継いでいる可能性は高いですが、ご主人も糖尿病の場合はその確率はさらに高くなります。

そして妊娠中の血糖コントロールが悪いと、お子さんが肥満や糖尿病になる確率がさらに高まるので十分に気を付けたいですね。

糖尿病になりやすい体質を受け継いでいるかもしれないお子さんは、「糖質大好きっ子」「運動大嫌いな子」にならないように気を付けたいものです。

まだ3歳ぐらいなのにアイスクリームを買えとお母さんを脅し、信じられない汚い言葉を使って大暴れする子やよちよち歩きの赤ちゃんがぐずぐずするたびにペットボトルで清涼飲料水を与えるお母さんを見かけましたが、糖尿病家系ならとても恐ろしいです。

何もお菓子やジュースは絶対にダメというわけではなく、量が少ないものを選ぶとか、食べたらその後歩いて帰りましょうとか、そういうちょっとしたことの習慣付けが大事だと思いますよ。

私と同じように妊娠糖尿病になって産後も耐糖能が正常には戻らなかった方を知っているのですが、その方はお母様が2型糖尿病だったとのこと。お嬢さんの食事は糖質控えめでタンパク質多めにしているそうです。みすみすお子さんにお母さんと同じことを繰り返させないように気を付けてあげたいですね。

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