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妊娠糖尿病を2回経験した主婦の体験記

2度妊娠糖尿病になり2型糖尿病になった女性患者のブログです。

妊娠糖尿病と診断されても何もしないで放置するとどうなるの?

妊娠糖尿病を放置するとどうなるか

妊娠糖尿病でも妊婦健診に行かない!?

妊娠中は、妊娠中ではない糖尿病患者さんたち以上に血糖コントロールを厳格に行わなければいけません。なぜなら高血糖が続くと赤ちゃんは巨大児、発育不全、生まれてから新生児低血糖、呼吸障害などが起きやすく、ママは妊娠高血圧症候群などになりやすくなるからです。

私が息子たちを妊娠して妊娠糖尿病になってしまったときは「カロリーに気を付けて」としか指導されず、自己血糖測定やインスリン注射の話はなぜか出ませんでした。そのために次男は巨大児で生まれてNICUに入ることに…

でもさすがに現在では妊娠糖尿病の妊婦さんはきちんと指導されるはずなので、そのようなことはあまりないのではないかと想像します。

 

妊婦さん

 

でもね、経済的に苦しいなどの理由で妊婦健診を受けない妊婦さんたちもいらっしゃるそうです。妊娠糖尿病に気づかないまま出産までの期間を過ごしたり、診断されてもそれから通院をやめてしまうことだってあるかもしれません。

「妊婦健診なんか行かなくたって、食べ過ぎたりしないでなるべく歩くようにしていれば大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、私はそのような生活をしていたのに次男は巨大児になりました。

食事制限と運動だけで血糖値がコントロールできる妊婦さんばかりではありません。インスリン注射なしではコントロールが難しい場合だってあるんです。

妊婦健診への公費負担には地域差がかなりあります

自治体が公費で費用を支援してくれる妊婦健診ですが、市区町村ごとに支給額は異なり、支給額の差は最大で10万円を超えるそうですよ。

この地域差が問題とされ、少しずつ改善はされているようですが…支給額が少ないと、それだけ「お金がないから妊婦健診に行けないわ」という妊婦さんも多くなりますよね。

若い頃、あるお金持ちの知人が普通の2倍ぐらい分娩費用がかかる豪華な産院で出産したと聞いて「へぇぇ!すごいなぁ」と思いましたが、こんなご時世ですし妊婦健診の費用に困る女性の方が多いんじゃないでしょうか…

妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠でインスリンを使用している場合は保険診療となりますが、食事の注意だけだと自費になるそうです。保険診療でもかなり高いですけどね!

 

 

妊娠中は食前100mg/dl未満、食後2時間120mg/dl未満を目標に血糖コントロールを行います。ちょっとばかり血糖値が高くても自覚症状はほとんどないので、自己血糖測定器やフリースタイルリブレなどを使わなければいけません。

妊婦さんはあまり激しい運動はできないので食事療法がまず重要になりますが、1日の食事を4~6回に分けて少量ずつ食べても血糖値が目標範囲内におさまらない場合はインスリン注射を行います。

妊娠が進むとインスリンの必要量が増えるので、妊娠中期までは大丈夫でも後期になるとインスリン注射が必要になる場合もあるんです。

経済的な問題はとても深刻ですが、やはり妊娠糖尿病は自分だけではなかなかコントロールするのは難しいので健診を受けなければ…

 

赤ちゃんに苦しい思いをさせないために

妊娠糖尿病を放置すると、赤ちゃんを苦しめることになってしまいます。私の場合はきちんと病院へ通っていたのですが、昔のことで血糖測定やインスリン注射に関する指示が何もなかったので結果的には放置に近い状態でした。

長男の時は「妊娠糖尿病なので大きい病院で出産してくださいね。妊婦健診は引き受けますけど」と言われ、その後特に食事指導も何もありませんでした。

次男の時は、長男を産んだ総合病院の産婦人科に最初から通い、医師も前回のことは分かっていたはずなのになぜか妊娠後期になるまで気づかれず、やっと気づいても1度内科に回されただけでやはり血糖測定やインスリン注射の話は出ず。

「カロリーに気を付けて」しか言われず、どうしたらいいか分からなくて「玄米・みそしる・焼き魚・おひたし」みたいなそれまでの食事を続け、自分の体重が減っても胎児の推定体重は増える一方。

 

 

予定帝王切開で生まれた次男は呼吸困難に陥り、人工呼吸器をつけられてNICUへ。頭を固定され、管を引っこ抜かないように両手を拘束された姿を見て涙が出ました。NICUから出られたのは1か月後です。

それからずっと食事に気を付けてきたので今では標準体重の中学生になっていますけど、小児科の主治医は「巨大児で生まれた子はその後もずっと太ったままになることが多い。よく頑張っているね」と。

経済的に苦しい場合は、出産に要する費用が必要である場合に、出産育児一時金が支給されるまでの間、無利子でお金を借りられる「出産費貸付制度」というものがあります。

妊娠糖尿病を放置してしまうと妊娠中も生まれてからも赤ちゃんに苦しい思いをさせることになってしまいますので、何とかしてきちんと健診を受けて血糖コントロールに励まなければね。

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