ストレスで妊娠糖尿病になるの?
「ストレスが血糖値に良くない」という話はみなさんもきっと1度ぐらいは耳になさったことがあるんじゃないかと思います。
ストレスを感じると交感神経が活発になり、血糖を上昇させるホルモンが働いて血糖値が上昇しやすくなるのです。
ドイツの調査で、日常的に強いストレスを感じている人は糖尿病を発症する確率が45%高くなることが分かったそうです。ストレスは決して侮ってはいけませんね。
では、ストレスが原因で血糖値が高くなって妊娠糖尿病になることはあるのでしょうか?妊娠しても産休までは仕事を続ける方も多いでしょうし、気になりますよね。
強いストレスが原因で一時的に尿に糖が出ることがあるそうですが、これはそのうちおさまるので妊娠糖尿病になったわけではありません。
やはり、もともと糖尿病になりやすい体質というものがあり、そういう女性が仕事や人間関係などで強いストレスを感じることが続くと良くないのではないでしょうか。。
どんなストレスが血糖値に良くないの?
ストレスといっても大きく分けて「肉体的ストレス」「精神的ストレス」があります。
「精神的なストレス」は、いわゆるみなさんがイメージするストレスですね。職場に嫌な人がいるとかそういうやつです。
それに対して「肉体的ストレス」というのは風邪やインフルエンザなどの感染症にかかることやケガ、手術の時などに身体にかかるストレスをさします。
私は現在はガチの糖尿病患者なので、ちょっと風邪を引いたかな~と思う程度でもびっくりするほど高血糖になることがあります。何も食べていないのに1日中血糖値が140~150で推移したり。
ただ妊娠糖尿病の妊婦さんの場合、耐糖能異常の程度はそれほど重症なわけではないので(糖尿病合併妊娠の場合は普通の糖尿病と同じ)そこまでストレスが血糖値を大きく上げることはないかもしれませんね。
そして精神的ストレスにも、「良いストレス」と「悪いストレス」があるようです。
良いストレスは、それが元となって「よーし、頑張るぞ!」と前向きに思えるようなものです。
悪いストレスは、自分の気持ちに反することをずっと継続しなければいけなかったり言われたりやられたりしてどんどん自分が追い詰められてしまうようなストレスです。
自分ではどうしようもないストレスの原因もいろいろあると思いますけど、過度のストレスが長く続くのは間違いなく良くないことですよね。
イライラするのはなるべくやめましょう!
↑私の糖尿病ブログの記事「『ストレス』を知って糖尿病を上手にコントロールしよう!」より
精神的ストレスというと「自分が被害者で職場のあの人が加害者なの」などと「自分がひどい目に遭わされる」ことばかりを思い浮かべるかもしれませんね。
「怒り」の感情に支配されたとき、アドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンは血糖値を上げてしまいます…実際、2型糖尿病の方が部下を叱ったら血糖値が急激に40も上がったという話を知っています。
自分が嫌なことをされたときだけではなく、自分が他の人に対してキレたり怒鳴ったり叱ったり「いつか復讐してやるから~!」とか「あの人は幸せそうでずるいわ!くやしいぃぃ!」などと思うことが血糖値を上げます。
なるべく心穏やかに生活することが大事なので、何事も良いように考えるように心がけるといいですね(難しいですが…)。周囲のつまらない人やモノに対してイライラして血糖値が上がったらもったいないですもん。